07.11.01
10月22日~26日の間、渋谷区神宮にある建築家会館で「建築の公共性」と題して、建築家の模型展が開催され、同時に「建築の公共性」についての10人の建築家がインタビューに答える映像が放映されました。この展示内容は6月末から7月にかけて行われた建築ウィークの巡回展的な意味も持っていましたので、準備はそれほど大変ではありませんでしたが、建築家のアトリエに1件づつ訪ねてインタビュー映像を撮影して廻った、神奈川大学室伏研究室の学生は本当に大変だったと思います。
私の事務所にも学生が4名ほど来て撮影を行いました。まず「建築の公共性」というタイトルがとても意味が深くて難しい内容だなと思いましたが、編集を終えた映像を会場で見て、それぞれがそれぞれの立場で語っている姿そのものが、どこかで社会に通じる普遍性を目指しており、具体的な建物への考え方を通り越したその先に、何かあらたな建築の未来を垣間見た様な気がしました。会期も短く、さらに会場が建築プロパーしか出入りしない建築家会館とうい性格上、一般の方々の目に触れるチャンスが少なかった事がとても残念でした。